学生コラボSR主義日記

サラリーマンである自身の生き方に革命を起こすべく学生とコラボを続ける活動日記

アイリスオーヤマの経営のツボ「プロダクトアウトからユーザーイン」を仕入れた

昨日、アイリスオーヤマ大山社長の講演を聞く機会を得ました。
私はアイリスオーヤマといえば、ディスカウントストアーやホームセンターの商品。
というイメージを持っていたのですが、
今や、LED電球のトップシェアの企業なんですね。知りませんでした。
しかも、アイリスオーヤマは、元々プラスチックの加工企業だったとのこと。
そんなアイリスオーヤマが、なぜLED電球のトップシェアの企業になったか聞きました。

結論から言うと、
1.プロダクトアウト(商品ありき)から、「ユーザーイン」思考へのシフト
2.先を読む力
3.ストーリーを明確にした製品開発と、圧倒的開発スピード
この3点が肝
と感じました。

1.プロダクトアウト(商品ありき)から、「ユーザーイン」思考へのシフト
カンブリア宮殿を見た方は、こんなシーンの見覚えありませんか?
開発者 「○○商品を考えてきました」
大山社長「この商品。主婦の方は、いくらだったら買うか?」
開発者 「500円です」
大山社長「じゃ、この商品を500円で販売できるように開発しなさい」

このやり取りに集約されます。
なんとなくイメージできますかね。

プロダクトアウトだと、こんなやりとりになりそうです。
開発者「○○商品を考えてきました」
社 長「この商品。いくらになる?」
開発者「500円です」
社 長「じゃ、この商品を500円で販売できるようなPR展開を考えよう」」

2.先を読む力
これは、当たり前といえば、当たり前ですが、とても難しいこと。
先を読む力については、解説はありませんでした。
アイリスオーヤマは、先を読む力をどうしているか?興味深いところです。

3.ストーリーを明確にした製品開発と、圧倒的開発スピード
先日、HONDAの開発担当者の講演にあった「コンセプト」に近いですね。
要は、この商品でお客様のストーリーをどう変化させるか?というストーリーを描く。そしてストーリーを売る。

さらに、アイリスオーヤマはご存知のとおり
毎週月曜日に新製品開発会議を行っています。
会議には、営業責任者・製造責任者・特許責任者など、責任者が勢ぞろいした中で、
製品開発者は自ら考えた新製品をプレゼンします。
そこで、指摘を浴びるわけです。
でも、各責任者が一堂に会しているので、課題抽出など、「話が早い」わけです。

大山社長はこういっていました

「新製品開発=事業そのものだ。だから各責任者全員を毎週集めて行うのは当然」

『ガツーン』と、またやられましたね。
そのとおりだと思います。
新製品の開発を、会社が「本気」でやっているに過ぎない。
そう考えます。

この反復により、
アイリスオーヤマは、
半年に一度LED電球の製品リニューアルを繰り返し、
1〜2年に一度のリニューアルをする大手電機メーカーからシェアNo1を奪取したわけです。

この反復により、
アイリスオーヤマは、
新製品販売比率50%・営業利益率10%確保
を実現しているんです。

3点の肝。なんとなく伝わったでしょうか?


大山社長は、言います。
「不況の本質は、環境要因ではなく『供給過剰』」
だから
「同質からの脱却を徹底する」
「自社の新製品に対し、真似・価格勝負品が出てきても、深追いしない」
とのことです。
この考え。自課の考えに取り込みました。


話がそれますが、大山社長は「脱原発」らしいです。
電力が足りない。という意見に対して、
電力消費量の57%がモーター。
これをインバーターにするだけで、4割節電できる。
だから原子力が無くても、電力は足りる。
という考えらしいです。
冷蔵庫を新しくすると、電気代が激減し、購入費をペイできる。ってよく聞く話しが良い例ですね。