学生コラボSR主義日記

サラリーマンである自身の生き方に革命を起こすべく学生とコラボを続ける活動日記

元国鉄総裁 97歳の方の講演を聞きました。

先日、業界の集まりにおける記念講演で、
元国鉄総裁 97歳:仁杉様のお話を聞きました。
私は、講演というと、内容だけでなくエネルギーなども掴みたいので、前方を確保します。
もちろん、今回もラッキーにも前列を確保!
97歳なので、声が聞こえないのでは?といった参加者全員の予想を覆し・・・

はっきりいって、65歳くらいのエネルギーを感じました。

声のハリ。内容。

本当に97歳?と疑ってしまいました。

講演内容は、「印象に残ったこと」を記します。

・戦災は、後を引かない。天災は、後を引く。
関東大震災・太平洋戦争・東日本大震災」と3度の国難を体験したからこそわかることですね。
戦争は、終戦を迎えたら、「終わったんだなー。よし明日からがんばろう」
と吹っ切れた方が周りに多かったとのことです。
天災は、「いつ、また来るかわからない」というイメージがこびりつき、後を引いてしまうとのこと。
たしかにそうですよね。

・想定外は無くそう。
東日本大震災に対して、仁杉様は土木屋としてこう思ったとのこと
「津波に関心を持っていなかったのが残念。想定外というものがあったことが残念。」

・その後を想像しよう。
関東大震災では、10万人余りもの犠牲者が出たのですが、
揺れに伴う構造被害でなくなったのは、1万人程度。
あとの9万人は、火災によってのもの。
この事実は、これから想定される首都直下型に考慮しなければならないですね。
(もちろん。すでに動いていますけど)
揺れに対する対策も、もちろん大切ですが
災害後、何が起きるかイメージして対策しておくことが大切
そう感じました。

・地質をもっと学べ
仁杉様は、「土木屋は地球を改造する仕事」とおっしゃっていました。
だから、当たり前ですが、「地面」について深く学ばなければなりませんね。
当たり前ですが、再認識された言葉でした。

この件は、関東大震災時における仁杉様の体験談にも通じます。
仁杉様は、関東大震災を9歳で経験したそうですが、
家もそんなに揺れなかったし、水道なども不便を感じなかったそうです。
なぜか?
『住まいの地盤が良かったから』
これに尽きます。

私も何度も言っています。

『昔、陸だった所に住もう!』


97歳をして、これだけ張りのある声で、1時間も講演できること自体素晴らしいですし、
こんな97歳だったら、アリかなーって思いました。

土木=経験工学
ですから、仁杉様の経験談が詰まった書籍があるようなので、
せっかくの御縁。読んでみようと思いました。

新幹線の話しとか、国鉄改革の話しとか、
「鉄道は公共事業ではないのか?」
といった話も入っているので、楽しみです。