残すべき中小企業の実態
残すべき中小企業の実態
今日、とある会社に検査で訪問しました。
そこで、実際に見て感じた残すべき中小企業の実態について、 書きます。
少し、ブラックかもしれません。
訪問したのは、私と、検査立会いの方。
検査しつつ、地元の話や、昔話を伺いました。これは、 東京のキラキラした会社では味わえない経験の一つであろう。
検査中、製造会社の社長が、加工方法について、語る。
『え〜。そんな方法で加工できるんですか?これは、すごい!
吉岡さんに紹介いただいた会社で、いい会社だから、 見に行ってくれと部下から言われたので来たが、ホント凄いわ。
え〜あの部品の加工もできるんですか!それって、 今や大手入れても3社くらいしかないですよ』
と、検査立会いの方。
そんなすごい会社ですが、実態は厳しい。
社長は70歳超えてるし、紙では表せない技術だから、 伝承もできていない。
だって、みんな元請が跳ねちゃうんだから、利益が少ない。 現場の職人の給与も少ない。
加工現場の3人は工業高校出身。あとの3人は中国人の派遣。
中国人は、3年教えて覚えた頃には帰っちゃうでしょ。
こんな条件だから若い人は来ない。
きっと、社長が辞めたら、たたむか、吸収合併なんでしょうね。
もったいない!と思いませんか?
帰り道、お話しながら車窓を眺めると、 木の伐採をしている高齢の方が、目に入る。
『日本を支えて来たのは、中小企業なんだよね。』
その言葉を聞いたとき、こう思いました。
『数年後、誰がこの作業をするんだろう?』
いま、色んな業界で
仕事はあるのに、人手がなくて、仕事が止まっている。
という状況が発生しています。
その一方、なかなか就職が決まらない学生もいる。
ブルーカラー。ホワイトカラー。って、よく言いますが、
数年後、どうなるんだろう?
この辺を解決する人が求められるのでしょうね。