学生コラボSR主義日記

サラリーマンである自身の生き方に革命を起こすべく学生とコラボを続ける活動日記

終わり。という考え方。

今日、土木構造物のライフサイクルマネジメントについて学んできて
就活している学生に「終わり」について伝えたくて文章を書きました。

・道路を作ったら、ずっと使えるものだと思っていませんか?
・橋ができたら、ずっと渡れるものだと思っていませんか?
・街ができたら、ずっと住めるものだと思っていませんか?

思っちゃいますよね?
土木事業に関わっている私ですら、思っていたのですから。


でも・・・
テレビって、ずっと使えるものだと思っていますか?
冷蔵庫って、ずっと使えるものだと思っていますか?
車って、ずっと使えるものだと思っていますか?

思いませんよね。10年がいいトコ。10万kmがいいトコ。


なぜ、土木構造物や街が、ずっと使えるものだと思っているか?というと
長持ちさせてきたからです。
50年しか持たないものを、工夫して苦労して100年・200年と使っているからなのです。
使用環境がよく、長持ちするものもありますけどね。

もちろん、古き良き物がたくさんあるのも事実ですし、
ずっと使えるなら、使うべきだと思います。

しかし、どうやら、考えを改める時期に来ていると言わざるを得ません。

土木構造物のストック(資産)は、600兆円をも超えると言われています。
しかし、高齢化してきたストックは、逆に維持管理しなければならない重荷となってきています。
気付けば、現状の建設予算では、まかなえない状況に。。。
そして、笹子トンネルのような事態に。。。


考えを改める。とは、
「終わりを考える」ということでは?と私は考えます。

この橋は50年だけ使いますよ!
ココから先の街は、いま仕事が多い地域だから新たに作りますが、50年後は、なくしますよ!

ちょっと、ドラスティックですが、
こういった考えを導入していく必要があると考えます。

って、土木構造物に対する提言をするために
私はこの文章を書いたのではありません。


「終わりを考える」対象は、
「企業」「仕事」でもあるってこと。


いま、苦労して就活して入った企業に、ずっといる。
いま、担当している仕事をずっとやる。
という終わりのない考えは、持たないほうがいいということです。

・一生いる会社だからって考えて、志望企業を絞りすぎていませんか?
・自分がしたい仕事、自分に合った仕事じゃないなーって、志望企業を絞りすぎていませんか?

もしかしたら、
・ちょっとキツいけど、5年がんばって働けば、新しい道が開けるかもよ?
・自分がやりたくない仕事をできるようになったら、選択肢が広がり、強みになるかもよ?
『だって、やってみなけりゃ、わからないんだから』

もし、「終わりの考え」を持つことができれば
志望企業が増え、
みんなが就職できる可能性が広がる。
みんなの将来の可能性が広がる。
そう考えた次第です。


もちろん。
「終わりの考え」を持たなければならないのは、みんなだけじゃない。
オレも持たなくちゃね。