設計者が完成を見ないという感性
ミラノ大聖堂です。
1386年から1577年(1813年完成とも言われているようですが)にかけて建設された。
ということは、設計者が完成を見ない。というわけです。
そんな感性ってすごいなと思いました。皆さんはどう思います?
アントニ・ガウディで有名なサグラダ・ファミリアは、
1882年に着工して以来、いまだ建設中ですよね。
サグラダ・ファミリアは、なんと、詳細設計図が残っておらず、
時代毎の建築家がガウディの設計構想を推測しながら設計・建築しているという状況である。
東武ワールドスクエアに行って、世界各地の建築物を見たわけですが、
欧州の建築物は、これらのように
建築期間が100年を超えるものが多数見受けられた。
設計者が不測の事態により、次の世代が完成を代わりに見届ける。
くらいならわかるが、
何世代もの人が建設に携わらなければ完成しないものを造った。という歴史に、
欧州の「文化度の深さ」「歴史の深さ」を感じました。
今週のお題「ゴールデンウィーク2014」
ちょっと読んでみたいな。と思った本⇒ 盛期ルネサンスの古代建築の解釈 / 飛ケ谷潤一郎 【単行本】