学生コラボSR主義日記

サラリーマンである自身の生き方に革命を起こすべく学生とコラボを続ける活動日記

レーザーレーサーの開発者に学ぶ開発者の姿勢

■レーザーレーサーの開発者に学ぶ開発者の姿勢

今日、北島選手が世界新記録で優勝した水泳に関連して
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080811-00000032-mai-spo
オリンピックの水泳で話題をさらっている水着レーザーレーサーの開発者がテレビに出ていました。
あれだけ話題をさらったレーザーレーサーですが、開発の経緯としては、とてもシンプルなものでした。
当たり前のことを当たり前に、でも深く徹底的に行っていることが、他との違いでした。
開発者として、当たり前のこと
それは
徹底した仮説と検証

結局、レーザーレーサーは、スパゲッティの硬い麺と柔らかい麺の、水中落下速度の違いに目をつけて、考えだされたのですが、
硬くするために、素材を徹底的に調査・選定
摩擦を抑えるための方法(縫い方など)の調査・選定
体の動きを阻害しない、でも硬くしたいという材質レベルの選定
これらについて、徹底した仮説と検証を繰り返してレーザーレーサーは開発されたわけです。

こういった流れは、私も製品開発しているので、プロセス自体は、理解できます。
ですが、それに至るあたりに、開発者として大切な部分。私に足りない部分がありました。
仮説を出すには、広い視野・広い人の声・アイデアを集めること(レーザーレーサーのスパゲティ論は、NASAの人から聞いた話だそうです)
検証をするのに、広い機関を活用する。(レーザーレーサーの場合、開発者はロンドンにいたのですが、NASAはもとより、オーストラリアの大学なども活用)
といったことが、発見できました。

そして、私も基本的には、製品開発には、顧客の声を重視しているのですが、これは日本人的発想で
イノベーション(革新的)開発には、顧客の声は不要であること。
開発者側が、「こうあるべきもの」を作ることが重要であること。
そして、いままでにないものが市場に表れたとき、顧客に感動が働く。
ということも勉強になりました。
もちろん、レーザーレーサーの場合、大元は、速い水着はこうあるべきとして作りましたが、体の動きを阻害しないデザインを顧客(競技者)に聞きながら仕上げたのは、言うまでもありません。